DENVERⅡ(デンバー発達判定法)の使用方法

DENVERⅡとは?

DENVERⅡ(デンバー・ツー)は世界54か国で採用され、15か国以上で標準化されている国際的な発達スクリーニング法です。

・DENVER DEVELOPMENT SCREENING TEST Ⅱ=DDSTⅡのこと。

・1960年代、フランケンバーグ博士 (Dr. William Frankenburg) が開発した評価法が元になっています。

https://www.denverpost.com/2009/04/11/doctor-created-kids-screening-test/

・名前の由来は、原著の標準化にあたって、定点をコロラド州デンバー市およびその周辺地域においてサンプル収集したため、この名前がついています。

・日本では、公益社団法人日本小児保健協会によって標準化されています。

DENVERⅡは子どもの行動全体を主観的に評価し、「自分の能力を十分に示したか否か」を大まかに判断することが可能です。

「その子どもの発達に、本当に問題があるのか」「発達のどの部分が遅くなっているのか」などを確認することを目的としています。

・評価する内容は、①個人ー社会②微細運動ー適応③言語④粗大運動4分野(領域)に大別されており、各項目ごとに<25%><50%><75%><90%>達成率を示す「標準枠」が階段状に図示された用紙を使用します。



 
似たようなアセスメントの「遠城寺式」は①運動(移動運動と手の運動)、②社会性(基本的習慣と対人関係)、③言語(発語と言語理解)の3領域(6項目)だったね。
 
DENVERⅡは小児の日常診療、乳幼児健診、育児相談など、様々な場面で使用されてるよ。

日本における歴史

・DENVERⅡの元になった評価は、アメリカFrankenburg(フランケンバーグ)博士らが考案し、上田礼子らが標準化した「日本版のデンバー式発達スクリーニングテスト」…Denver Developmental Screening Test;DDST です。

・初版のDDSTは世界各国で活用され、日本版DDSTも臨床の場で広く普及しました。

・1990年~、アメリカにおいてDDSTの全面的改訂版が発表され、我が国では版権者から依頼を受けた日本小児保健協会による標準化作業が始まりました。

・2003年~、日本人乳幼児における標準化が完了し、「DENVERⅡ」が出版されました。

・DENVER DEVELOPMENT SCREENING TEST Ⅱ=DDSTⅡ=DENVERⅡ

 
図にすると、下図みたいになります。ごちゃごちゃにならないようにね。

 
DENVERⅡは、Denver Developmental Screening TestⅡ(DDSTⅡ)とも言うね。

 

改訂に伴う観察項目数の推移

 
改良点①…特に言語分野の観察項目数を増やし、DDSTの弱点であった言語発達面に対応できるようにした。
 

改良点②…「親の報告のみ」で判定可能な項目を減らしたよ

DDSTでは約50%弱が報告のみで評定する項目だったけど、DENVERⅡからは約30%ほどの割合になったんだ。

DENVERⅡの特徴

特徴①:容易に習得でき、比較的短時間で実施できます。

特徴②:子どもも両親も判定者も全員が楽しく実施できます。

特徴③:用紙1枚で全体の発達像が見渡せ、各項目の通過率が一目でわかります。

 

 
発達の個人差がわかるだけじゃなく、行動発達の時系列的変化を理解しやすい書式になっているんだね。
 
検査項目ごとに、ある年齢区分で標準化集団のうち「何%の者がその項目を通過しているか」を算出したものを年齢別「通過率」というよ。

特徴④:DENVERⅡは知能検査等とは異なり、行動能力や知的能力を測定する検査ではなく、発達障害を診断するものでもありません。

 

 
元のDDST(デンバー式発達スクリーニングテスト)と比べると、“テスト”という文字がなくなったから、イメージ的に緊張感が減ったね。
 
日本版の標準化や出版等に際しても、「検査ではない」という意志を尊重し、できるかぎり「検査」「試験」「診断」等の言葉を使わないようにしたんだよ。

特徴⑤:「同年齢の子どもと同様の発達段階にあるか」をスクリーニングできます。

特徴⑥:発達に何らかの問題がある子どもを早期発見し、的確な対応につなげる一助となります。

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